商社勤めのOLの平林亜美は30歳の誕生日を目前に控え、少々ナーバスな日々を送っていた…。社内に3歳年下の恋人・原口圭一がいるが、つき合っている事は周囲には秘密にしている。そろそろ結婚も考えていい頃なのに圭一からプロポーズをされる気配もない。もともと地味な性格の亜美はイケメンで甘え上手な圭一が周りの女から狙われている事に気が気でない。「どうせいつか捨てられるんだわ」といつもネガティブなことばかり考えてしまう。そんなある日、ふたりは大ゲンカして売り言葉に買い言葉で亜美は別れを口にしてしまい…。

哲郎は自転車に乗っているだけでご機嫌だった。ある日、哲郎が自転車を降りて休んでいると、向こうからスケボーに乗った女装男・ジャッキーが疾走してきた。唖然と見送る哲郎。気が付くと哲郎の自転車がなくなっている。ジャッキーに盗まれたとわかり、哲郎はサングラス男・主水と共にジャッキーを追うが…

本作は、東日本大震災で家族を失った介護士・遥が、介護施設での出会いを通して成長していくさまを描くヒューマンドラマ。喪失感に苛まれながら働いていたある日、遥の高校時代の恩師・小田由美子が入居してくることで物語は展開する。

本作は、東日本大震災で家族を失った介護士・遥が、介護施設での出会いを通して成長していくさまを描くヒューマンドラマ。喪失感に苛まれながら働いていたある日、遥の高校時代の恩師・小田由美子が入居してくることで物語は展開する。

会社の物陰でメイクを施す朋美。その目元にはセクシーなほくろがあった。路上で偶然再会した朋美と成田潤は、大学時代の先輩と後輩だった。潤は自然な流れで電話番号を交換し、近々食事をしようと約束を交した。彼と別れた朋美はラブホテルにいた…。

この作品は、ディレクターを目指す新人ＡＤの桜美散が、テレビ局を舞台にして、そこで働く奇人変人たちを相手に悪戦苦闘する様を描いたコメディである。 　　桜美散役には、映画にテレビにと類い希な演技力を武器に活躍する谷村美月。本作で彼女が見せたコメディエンヌぶりは必見。美散の上司であり、唯一の理解者である堂本役を演じるのは自然体で包容力ある演技が定評の西田尚美。美散の天敵である上司の和田役を演じるのは名バイプレーヤーとして名を馳せる六角精児。その他にも多士済々な役者が脇を固めている。 　　監督には、人気バラエティ番組を手がける日テレ若手演出家の上利竜太を起用。既存の監督にはない斬新な演出が見物である。

町飛脚をしている大男、与兵衛。欠点は鈍足。同僚の伝助にはいつもそれでバカにされていた。ある日、街で若い侍から手紙を頼まれる。それは、町はずれの裏通りにある、ところてん屋の娘に届けてくれというものだった。そこへ行くと確かにところてんの屋台が出ており、若い娘、お凛が一人で店をやっていた。お凛に手紙を渡す与兵衛は、その可憐な姿に目を奪われてしまう。それから何回か同じように侍からお凛に手紙を届け続ける与兵衛。ある夜、すっかりお凛に恋してしまった与兵衛が、眠れずにところてん屋を訪れる。と、お凛の様子がいつもと違う。「ところてんお好き?」と、聞いてくるお凛。誘われるまま、裏手の小屋へいざなわれる与兵衛。二人きりになると、いきなり着物を脱ぎだすお凛。度肝を抜かれる与兵衛。お凛はところてん屋を装った街娼だった。しかも、ところてんを使った、見たこともないプレイ。与兵衛はショックを受けるとともに、どうしようもない衝動にかられる…

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日本の海で消失の危機に陥っている海藻を題材にしたドキュメンタリー。監督は「The Taste of Nature　世界で一番美味しいチョコレートの作り方」の長谷川友美。 　　四方を海に囲まれている日本では、人々は豊かな自然の恵みに感謝し、自然を敬いながら暮らしてきた。とりわけ海藻は日本人にとって特別な存在で、はるか昔から帝への献上品であり、地域の神事や和食文化にも深く関わってきた。しかし近年の気候変動の影響は日本の海にも確実に降りかかり、海の命を育む「海藻の森」が全国各地で急速に砂漠化している。 　　東京から海辺の街に移住した長谷川監督は、磯から海藻が消失する「磯焼け」が起きているという話を耳にし、何かに突き動かされるように日本各地の海岸を巡りはじめる。海の異変について学び、子どもたちや漁師、研究者と語りあいながら、いかにして豊かな海藻の森を取り戻し、次世代につないでいくことができるのかを考える。